東北食べる通信は、来年で創刊10周年を迎えます

2013年7月に創刊し、これまで120人以上の生産者を特集してきた東北食べる通信。

創刊以來、多くの読者の方にささえられ、ついに2023年に創刊10周年を迎えます。

史上初の「食べ物つき情報誌」として創刊。その後、独自の哲学をもった生産者を毎月追いかけ、密着取材して情報誌を制作。生産者自慢の食材とともに、全国の読者の方にお届けしてきました。

その歩みを振り返ります。

 

 

 

 

 

 

創刊号

2013年7月号。宮城県石巻市の漁師、阿部貴俊さんを取材。震災後、故郷の浜の再生へ向け、大手商社を脱サラし、故郷の浜に戻り牡蠣漁師としてゼロから再スタートした阿部さんを取材しました。

情報誌とともにお届けしたのは、阿部さんが育てた生牡蠣。旬といわれる冬ではなく、あえて牡蠣の身がもっとも濃厚な味となる、漁師が「完熟」と称する下記をお届けしました。

 


2号目でお届けしたのは、岩手県久慈市、柿木敏由貴さんが育てた短角牛。高原の放牧地で育つ赤身肉として、いまは入手困難なブランド肉になった岩手の短角牛ですが、取材当時はまだまだ知る人ぞ知る存在。「肉質が硬い」と敬遠する業者もいました。

そうした「肉の常識」にあらがい、国産飼料にこだわって短角牛を守り育ててきた地域のストーリー、生産者の思いを伝える号でした。


初代編集長は、高橋博之。被災地・三陸で政治家から事業化への転身を決意し、2013年「東北食べる通信」を創刊。各地で生産者と激論をかわしながらの活動の日々でした。


「食べもの付き情報誌」としてユニークなサービス形態。また都市に住む生活者の間の断絶を解消し、双方に「継続的なつながり」をもたらすというコンセプトが評価され、2014年のグッドデザイン賞金賞を受賞。創刊からわずか1年。ごく少人数で運営しているサービスとしては異例の受賞となりました。


こちらは、創刊3周年イベントの様子。それまでに特集した生産者が約20人集結。生産者さんが持ち混んだ食材を楽しみつつ、読者・編集部・生産者で語り、交流する会でした。

創刊以来4年で、30回以上のイベントを現地や東京・仙台で実施。

こうした交流を通して、生産者同士が刺激を受けて新たな挑戦を始めた事例も多いです。

 


二代目編集長は、京都出身の成影沙紀。2017年に東北食べる通信に参画し、各地で取材コーディネーターを努めてきました。生産者の元に通って徹底的に寄り添い、彼らの本質を見出すことをモットーに取材。2019年5月から2年にわたり編集長を務めました。

編集長交代にあわせ、2019年5月号には紙面リニューアルを実施。それまでタブロイドサイズだった情報誌が、A4サイズへ変更となりました。


三代目編集長は、北海道出身の阿部正幸。復興ボランティアをきっかけに岩手県に移住。高橋博之とは岩手県大槌町で出会い、その後東北食べる通信の立ち上げに参画。7年に渡り現場で、生産者コーディネート、出荷、システム開発など裏方全般を努めてきました。

独立し一度現場を離れた後、2022年1月号から復帰、編集長に就任しました。

得意とするのは乗船撮影。ドローンも駆使しながら、波にも風にも負けず取材をしています。


生産者との出会いを大事にしながら、東北六県を駆け回って取材・出荷を行っています。今後も東北食べる通信をどうぞよろしくお願いいたします。

最新号はこちらからご覧ください

 


東北食べる通信

月刊
2,680円(送料・税込)
東北

編集部が東北中を駆け回って惚れ込んだ、農家さん・漁師さんの物語をお届けします。茎付きのサトイモ、殻付きの牡蠣…一緒に届ける食べ物もなるべく自然に近い状態にしています。ぜひ家庭で畑や海の香りを楽しんでください。

運営者情報

株式会社ポケットマルシェ
〒025-0096 岩手県花巻市藤沢町446-2
TEL:0198-33-0971
代表者:高橋博之
運営責任者:岡本敏男

連絡先:info@taberu.me

この食べる通信を購読する