消費とは、費やして消す、と書きます。
私たちの暮らしは、他人がつくったものを貨幣と交換して手に入れることで成り立っています。
効率もよく、楽ですが、そこには、自分たちの暮らしを、自らの知恵、創意工夫でつくりあげる喜び、
感動がありません。私たちの暮らしは、私たちの手の届かないところに遠のいてしまいました。
暮らしには、衣食住が欠かせません。
そして、一人の力で解決できない大きな課題はみんなで力を合わせて解決し、
暮らしやすい地域をつくっていかなければなりません。
私たち日本食べる通信リーグは、「食べる通信」の発行を通じて一次産業や消費社会の課題を乗り越え、食を通じて都市と地方をつなぐ新しいコミュニティを生み出します。
巨大流通システムの中で、丹精込めて育てた作物を買いたたかれ離農や担い手不足など課題が深刻化している一次産業。私たちは、生産現場の裏側にあるドラマや地域コミュニティ、豊かな自然といった、貨幣に換算できない価値を、情報とコミュニケーションを通じて食卓に届け一次産業の新たな価値を開拓します。「食べる通信」を通じて出会った消費者と生産者が、モノとお金の交換にとどまらない関係性を育み、ファンコミュニティをつくることで、規模の大小によらず、生産者が生産物の生産・販売を続けることができるプラットフォームを構築します。
日本には世界でもトップクラスの食品流通が発達しているにも関わらず、日本人の6割は食の安全に対して不安をもっています。流通というブラックボックスの向こう側にある生産現場と消費者をつなげ、顔と顔の見える関係で食べものを食べる安心や感動を「食べる通信」は提供します。
窮屈な都市生活、分業化した社会の中で生きがいを失い、多くの現代人が精神的・身体的なダメージを蓄積しています。食を通じて生産者と都市住民が結びつき、ふるさとのように通い農業体験や滞在ができるような生産現場が広がることで、東京一極集中の社会的弊害を緩和し、地方に新たな活気をもたらすことができます。日本食べる通信リーグでは、全国各地の編集長が切磋琢磨し、また協働しながら都市と地方の新しい交流モデルを生み出します。
東日本大震災では多くの市民がボランティアとして東日本各地の農村漁村へおもむき、地方コミュニティと交流しながら支援活動を行いました。こうした地域を超えた協働のネットワークを、災害時だけでなく平時でも育てようとするとき「食」がもたらす共感は大きな力を発揮します。食を通じて広がった顔と顔の見える関係性は、都市と地方双方の課題解決へとつながります。
北は北海道から南は鹿児島まで、全国各地から発刊される「食べる通信」。デザインや発行頻度、価格もバラバラですが、つくる人と食べる人のココロをつなぐ今までにないサービスを生み出そうと、私たちは同じ想いで創刊をこころざしました。いまや全国20ヶ所を超える地域から「食べる通信」が創刊され、全国へ発信されています。どの食べる通信も、地域や編集部のキャラクターを反映した個性溢れる内容です。
2013.05.29 | NPO法人東北開墾設立(2013.10.16法人格取得) |
2013.07.16 | 「東北食べる通信」創刊 |
2014.04.15 | 一般社団法人日本食べる通信リーグ設立。「食べる通信」モデルの全国展開スタート |
2014.11.04 | 「東北食べる通信」がグッドデザイン賞金賞受賞 |
2014.12.01 | 加盟団体が10団体突破 |
2016.03.01 | 加盟団体が30団体突破 |
2020.05.01 | 一般社団法人日本食べる通信リーグから、株式会社ポケットマルシェに運営法人を変更 |
食べる通信は、業種や業態を問わず多様な企業・団体・個人が創刊することができます。創刊ご検討の方はこちらをご覧ください。
日本食べる通信リーグへの取材ご依頼は下記のフォームよりお問い合わせください。なお、各地の「食べる通信」編集部・編集長へのお問い合わせは、直接「加盟団体一覧」の連絡先へお願いします。
日本食べる通信リーグは、全国各地の編集部・生産者ネットワークや、コンテンツ、ノウハウを活かし、様々な企業・団体様とコラボレーションを実施してきました。下記のフォームよりお問い合わせください。
代表の高橋博之および、食べる通信関係者への講演お問い合わせは、下記よりお願いいたします。(株式会社ポケットマルシェにてお受けいたします)
2013年に「東北食べる通信」が日本初の食べもの付き情報誌として世に出て以来、多くのメディア掲載や表彰をいただいています。