アジアから世界に広がる「食べる通信」

日本全国に展開する「食べる通信」は、海を越え、アジアから世界に広がりを見せはじめています。2016年以降、高橋博之や日本食べる通信リーグのメンバーが台湾・韓国・中国に訪問するなかで、生産者と消費者の分断=都市と地方の分断はアジア共通の課題だということを認識しました。その後訪れた米国では、これはアジアだけの問題でもなくワールドイシュー(世界的な課題)であることも実感しました。

日本では現在、人口における消費者と生産者の割合は98:2。それが台湾では95:5、韓国では99:1だといいます。このように社会課題を同じくする背景があるなか、高橋博之の著書『だから、ぼくは農家をスターにする』が中国語(繁体字版)および韓国語で翻訳・出版されたこともあり、台湾や韓国では「食べる通信」に対する関心が急速に高まりました。中国からも生産者支援の仕組みを学びたいと、視察に来られるケースが増えています。

アジアの中でも、特に台湾は「食べる通信ブーム」といえるほど注目が高く、2017年には高橋博之やリーグ事務局のメンバーが繰り返し招聘を受け、「食べる通信」のビジョンや仕組み、運営方法などについて現地でお伝えして来ました。『東松島食べる通信』ほか複数の通信が訪台した際には、運営ノウハウも共有しています。

その結果、台湾にはこのページ上部の地図にあるように4つの「食通信」が生まれています(中華圏では「食べる通信」は「食通信(スートンシン)」と呼ばれています)。

2018年に入ってからは、日本で3ヵ月に一度開催している「食べる通信リーグ運営会議」に、台湾で「食通信」を発行する仲間たちが来日して参加するなど、活発に交流を続けています。

当初は、日本からアジアの皆さんに「食べる通信」についてお伝えするフェイズでしたが、現在は同じ課題に取り組むもの同士、事例を共有し、共に議論を行うフェイズに入ったと感じています。

最近ではアジア以外にも、アメリカやメキシコなどの国からも「食べる通信について知りたい」と連絡をいただく機会が増えました。国内はもちろん、アジアへ、そして世界各国に広がる「食べる通信」にますますご注目ください。

 

台湾の「食通信」紹介(現在4通信)

●中台湾食通信
季刊/550台湾ドル
「エネルギーを持つ食物は、心に太陽を持つ人から生まれる」。台湾中部地域で太陽のように優しく強い生産者を見つけ、この力を食べる通信を通じて読者へ届けます。そこから体も心も充実になります。
公式website

 

●雲林食通信
季刊/900台湾ドル
「台湾の台所」と言われる雲林県は農産物の種類が豊富で、バラエティに富んでいます。こだわりを持った生産者もたくさんいます。食べる通信を通じて、生産者が自然と連携することで「自信」を取り戻すプロセスをお伝えします。雲林をもっと多くの人に知ってもらうために、生産者の自信を読者の食卓に届けることで、あなたの生活を彩ります。
公式website

 

●東台湾食通信
隔月刊/990台湾ドル
太平洋海岸と花東縦谷を縦断し、厳しい環境の中で一生懸命に生きる生産者と食材を発見します。都会と産地のつながりを見つめていくために、東台湾の山々、土地、太陽、海風に生まれた物語を、あなたのもとへ届けます。
公式facebookページ

 

●旅人食通信
季刊/600台湾ドル
コンセプトは「食材で故郷を知る情報誌」、「一冊の雑誌に、一日の旅」。食材の話から始めて、一人の「旅人」として産地に入り、知られざる故郷の美しさを見つけだします。
公式facebookページ

 

<台湾版「食通信」公式facebookページ>
 https://www.facebook.com/taiwantaberume/

海外での創刊に関するお問い合わせ

海外での「食べる通信」創刊をご希望の方は、下記のフォームから「その他」を選び、お問い合わせください。内容を確認のうえ、担当者よりご返事をさせていただきます。※日本語以外のお問い合わせの場合、お時間をいただくことがあります。ご容赦ください。

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 ※台湾版「食通信」創刊希望者募集ページ

海外視察受け入れ

日本食べる通信リーグでは、海外からの視察受け入れを行っています。各地の「食べる通信」編集部はもちろん、生産者や地域プレイヤー等への視察などもアレンジいたします。

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