【3月号】3年かけて育てても生食できないこんにゃく芋-群馬県昭和村

食材

生芋こんにゃく

こんにゃく芋生産量日本一の群馬県昭和村
全国で収穫される55,900tのうち、93.2%が群馬県で作られている「こんにゃく芋」(令和元年)。その中でも、昭和村は県内最大の産地です。新潟へ向かう、上越新幹線の高崎駅を過ぎて間もなく、関越自動車道昭和ICに近づく頃、車窓からは山間一面に広がるこんにゃく畑を見ることができます。とは言っても、こんにゃく芋は市場に出回ることはありませんから、芋の形や大きさも、まして茎や葉も見たことがない人がほとんどではないでしょうか。

植え付して芽がではじめたこんにゃく芋畑(6月下旬)
植え付して芽がではじめたこんにゃく芋畑(6月下旬)

 

栽培に3年かかる理由
育てるのが難しく、葉に傷がついただけでも病気になってしまうほどデリケートな植物なので、今のように安定した栽培法がみつまるまでは運がよくなければ収穫できないとして「運玉」と呼ばれていたこんにゃく芋。

6月頃キゴ(生子)を植えて11月頃掘り返して収穫し(1年生)倉庫で越冬させ、それをまた翌年植えて収穫し(2年生)、再度植えて収穫したもの(3年生)が出荷されます。こんにゃく芋の取引では、 芋の重さ0.3~1.5kgが全取引の80%以上を占め、この規格が一番の高値で取引されています。昭和村では、この規格の中の大きさに成長するまでに、寒冷な気候条件等により3年間かかる場合が多いためです。(同じ群馬県内でも2年生で出荷している地域もあります)

倉庫で保管中の3年生こんにゃく芋

 

付録は生芋こんにゃく・新生芋こんにゃく・皮つき生芋こんにゃくの3種食べ比べセット

「イノシシも食べない」と言われているこんにゃく芋。シュウ酸化カルシウムが入っていて、強烈なエグミがあり、煮ても食べられません。収穫したほとんどは加工用に出荷されます。

今号で特集するこんにゃく農家の石井さんは、「こんにゃくを主役にしたい」「こんにゃくのおいしさを知って欲しい」と、自社で加工しています。自家農園で育てたこんにゃく芋のみを使用し、その日の気温によって配合を変え、一回一回手練り。手作りならではのもっちりとした食感と、ほのかに甘い香りをお楽しみください。

付録は、生芋こんにゃく・新生芋こんにゃく・皮つき生芋こんにゃくの3種食べ比べセットを予定しています。

こんにゃく芋は皮を剥くと中は真っ白の

生産者

群馬県昭和村で3代続くこんにゃく芋農家の長男石井邦彦さんと、名古屋市出身の萌さん。邦彦さんは短大を卒業した頃“農家になる”という道に従うのが嫌で、いろんな世界を見るため日本を脱出!大きなリュックを背負い何ヶ国も飛び回る途中、2008年カナダ留学中の萌さんと出会い、その後結婚しました。「収穫したものを全部加工したい」という夢をもつ邦彦さん、「〝生こんにゃく〟という名前を知ってもらいたい」という萌さんご夫妻です。

インタビュー中の邦彦さん、萌さん

【お届け内容】

  • お届け内容:情報誌、「生芋こんにゃく」「皮つき生芋こんにゃく」その時期にしかない「新生芋こんにゃく」の3種食べ比べセット、生産者からの手紙<常温便>
  • お届け時期:3月上旬
  • 3,300円(税・送料込)(全国一律)

3月号の申込締め切りは2022年2月8日正午です。

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【今後の特集予定】2022年7月…新潟県刈羽村の砂丘桃

 

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旅する食べる通信について

東京から新潟県に移住して米作りに挑戦、農業の大変さに気づいた手塚貴子が、この様子を消費者に伝えたいという思いから2014年11月「稲花」を創刊。2018年5月「旅する食べる通信」としてニューアルしました。「作る人と食べる人がつながるポイントは人それぞれ」と考える編集長手塚貴子が全国を回り〝行きたい!会いたい!食べてみたい!〟をつくります。

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編集長の手塚貴子です。約半世紀を東京で過ごし、自分自身予想もしていなかった『移住』『米作り』。人生何があるかわかりません。
普段私たちは、その生産物しか目にすることができませんが、つくり手お一人お一人に、ご家族に、人生があります。誌面ではその一端をご紹介しています。
読んでから食べても、食べてから読んでもOK!生産者を知って食べる楽しさをぜひ、体感ください。
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連絡先:tabisuru@taberu.me

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