旅する食べる通信
東京から新潟県に移住し、農業の大変さに気づいて「稲花-ineca-食べる通信from新潟」を創刊。2018年5月「旅する食べる通信」としてリニューアルしました。編集長が全国を回り〝行きたい!会いたい!食べてみたい!〟を作ります。
運営者情報
有限会社 フルーヴ
代表者:手塚貴子
連絡先:tabisuru@taberu.me
食材
3艘で行う「2艘曳き」のシラス漁
日本屈指の好漁場「駿河湾」「遠州灘」に囲まれ、静岡県の最南端に位置する御前崎漁港(南駿河湾漁業協)に水揚げされるシラスは、南からの黒潮に乗って静岡沿岸へやってきたもの。漁場が漁港から近いことから、海上の船の中で大量の氷で締め、8時半、10時、11時半、13時の1日4回のセリの時間に合わせて帰港します。鮮度が落ちやすいシラスも、プリップリの食感で味わえるのが特徴です。
南駿河湾漁業協では、2艘の船で群れたシラスを曳き網して捕獲する『2艘船曳き網漁業』が行われています。網を巻きあげるモーターが付いている『親船』、対となる『綱船』、もう1艘『運搬船』。つまり『2艘曳き網漁業』は3艘で行っているのです。
シラスはイワシの稚魚
シラスはイワシの稚魚で、4月末までは「マイワシ」、5月~9月頃までは「ウルメイシ」、それ以外は「カタクチイワシ」と、獲る時期でイワシの種類が変わります。透明なシラスですが、岩場で獲れたものは黒っぽく、河口など砂場で獲れたものは色っぽいものが多いようです。
シラスの体長は2㎝ほどですが、大きさや色によって生食用にするか加工用にするか判断します。セリ落としてすぐに加工工場に運び、真水で汚れを落とす程度に軽く洗います。生食用の一部はすぐに冷蔵出荷その他は専用冷凍庫ですばやく冷凍にして順次出荷します。加工用のものも洗った後、釜上げ・干しシラスに加工して冷蔵・冷凍にします。シラスは鮮度が命。数時間ですぐに色が変わり生では食べられなくなってしまうため、冷凍にすることが多いのです。
昨年度は兵庫県、愛知県に続き、シラス漁全国第3位の静岡県。資源保護の意味もあり1/15~3/20は静岡県内でのシラス漁は禁止になっていますが、それでもここ数年漁獲量が減少しています。
付録は福吉丸のシラス『生・釜あげ・干し』3種セット
今回、特別セットを用意してくれるのは、御前崎漁港で水揚げされたシラスだけを扱う「ヤマサン藤田水産」さん。代表の藤田さんが毎日のセリで、自分の目で見て触って味を確かめて仕入れます。最新機術を取り入れ、加工を行い、関東や県内スーパー、市内に出荷しています。通常、漁師さん毎にシラスを分けて加工等することはありませんが、旅する食べる通信のために、漁師さんがわかるシラスをお届けできることになりました。*漁の状況によっては福吉丸以外のシラスになる場合があります。
■生シラス
半透明な生のしらすです。急速冷凍することで鮮度そのまま。解凍するだけでしらす本来の味と食感を楽しみますお好みで大葉やおろし生姜、小ねぎと数滴のお醤油とあわせてお召し上がりください。
■釜揚げシラス(水分量:70〜85%)
生のシラスを塩茹でしたものですふんわりした食感とほどよい塩加減がご飯との相性抜群です。卵と混ぜると手軽に海苔手巻きの具になります。
■シラス干し(水分量:50〜60%)
釜あげシラスを半干しにし、旨みを凝縮したものです。オリーブオイルで炒めパスタとあえたり、ピザに乗せて焼いても絶品です。
参考:ちりめんじゃこ(水分量:30%~50%)釜あげシラスを乾燥機械や天日干しで乾燥させたものです。
生産者
南駿河湾漁業協同組合の御前崎本所所属のシラス船「福吉丸」の3代目一敏さん(48歳)と弟の直道さん(46歳)を特集します。船長の一敏さんは船に乗って30年余り。その間に休んだのは、「熱を出して1日、冠婚葬祭で1日、旅行で1日」の3日間。運搬船を担当し、伊勢海老や金目鯛などの漁もしている直道さんも28年間で「胃の手術をした1週間」しか休んだことがありません。毎朝日の出と共に出港し漁を続けるお2人。今回船に乗せていただき大荒れの海での漁を取材しました。
【お届け内容】
9月号の申込締め切りは2021年8月8日正午です。
【お申込みからお届けまで】
ただいまお申し込みいただくと、9月号から定期購読が開始されます。
【今後の特集予定】2021年12月…後藤敏子さん「シャージー牛のヨーグルト」
旅する食べる通信オリジナルTシャツ販売開始しました 詳しくはこちら
旅する食べる通信について
東京から新潟県に移住して米作りに挑戦、農業の大変さに気づいた手塚貴子が、この様子を消費者に伝えたいという思いから2014年11月「稲花」を創刊。2018年5月「旅する食べる通信」としてニューアルしました。「作る人と食べる人がつながるポイントは人それぞれ」と考える編集長手塚貴子が全国を回り〝行きたい!会いたい!食べてみたい!〟をつくります。
情報誌
編集長が生産者の声に耳を傾け、つくり手の思いや現場のリアルを情報誌でお届けします。どんな内容か気になる方、<デジタル版2020年5月号>をご覧ください。
2019年8月号特集ページ
2019年8月号コラムページ
2019年8月号ピックアップページ&読者の皆様へページ
食材
2019年5月号特集 宮崎県の長友敏さん・さおりさんご夫妻が育てた「完熟マンゴー」
読者の方から
食べる通信の魅力は、食べて読むだけでなく、他の読者の方や生産者さんと交流できることです。旅する食べる通信の読者&生産者限定facebookグループでは、素敵な投稿が!。
2019年5月号「マンゴー」特集号
読者さんからは、こんなかわいい写真も届きます。
交流イベント
首都圏を中心に、生産者や読者に手伝っていただきながら、不定期で開催しています。
編集長から
編集長の手塚貴子です。約半世紀を東京で過ごし、自分自身予想もしていなかった『移住』『米作り』。人生何があるかわかりません。
普段私たちは、その生産物しか目にすることができませんが、つくり手お一人お一人に、ご家族に、人生があります。誌面ではその一端をご紹介しています。
読んでから食べても、食べてから読んでもOK!生産者を知って食べる楽しさをぜひ、体感ください。
↓旅のお供のカメキチJr. ↓
東京から新潟県に移住し、農業の大変さに気づいて「稲花-ineca-食べる通信from新潟」を創刊。2018年5月「旅する食べる通信」としてリニューアルしました。編集長が全国を回り〝行きたい!会いたい!食べてみたい!〟を作ります。
運営者情報
有限会社 フルーヴ
代表者:手塚貴子
連絡先:tabisuru@taberu.me