樽栽培でぎゅっと甘く! 小売絶賛のトマト博士
2019年7月号は京都市伏見区でトマトの栽培をされている奥山農園の奥山貴徳さんを特集します。 去年までは夏と冬の2回、トマトを収穫し、一年中トマトと向き合ってきたトマト博士です。「一番最後に実るトマトが一番おいしい」「トマトを収穫してから3日は置いて熟すのを待ってから食べた方がおいしい」とトマトに対する愛を語ってくださる奥山さんは、両親の代からトマト農家です。
トマト農家の長男として生まれた奥山さんは、船舶の仕事をしたいという夢を幼い頃持っていましたが、親の跡継ぎをせざるを得ないと高校卒業後に農業大学校へ。その頃から、「自分はトマトの栽培を学びに来たから」とハウスでのトマト栽培をメインで学びます。卒業後はすぐに親の跡を継ぎ、トマト栽培の研究を開始。「土で作る野菜がおいしい」と当初は思っていたといいますが、現在はヤシ殻を使った樽栽培という手法がメインです。
トマトというと、高度経済成長期に生産現場と消費地が遠くなったことにより、一番まずくなった野菜として、当時マスコミに取り上げられた野菜でもあります。そんな中、「完熟でも輸送に耐えられるトマト」というニーズに答えたのは、実は京都の種苗会社・タキイ種苗が生んだ「桃太郎」でした。今回奥山さんが育てているのも桃太郎の仲間です。今回は、トマトの農家さんだけでなく、おいしいトマトが市場に流通するまでの品種開発のドラマも一緒にお届けします。
トマト嫌いな人にこそ、奥山さんのトマト愛を受け取っていただきたいです!さらに、今回はほぼ生産者がいなくなってしまった京の伝統野菜、山科なすもおすそ分けしますのでお楽しみに。
「京都食べる通信」とは?
京都と言われると何を思い浮かべますか?京都の食べものと言われると何を思い浮かべますか?寺社仏閣?舞妓?川床?おばんざい?豆腐?抹茶パフェ?ほかには・・・?知られていないだけで、京都にはまだまだ魅力があります。
京都=京都市だけでなく、特色ある26市町村から成り立っています。南北に伸びるエリアには海も山もあり、自然に溢れた実り豊かな地域が広がっています。京都の知られていない魅力を生産者を通して知ってほしい!そんな想いから、ホテル カンラ 京都・ホテル アンテルーム 京都を運営している、まちづくり会社 UDS株式会社が京都食べる通信を制作しています。
京都の魅力を探し、誌面を通してお伝えするとともにホテルに来られるゲストの方へはレストランのメニューやイベントで連動しながら実際に食べていただける場所づくりをしていきます。
ホテル カンラ 京都 のアフタヌーンティーは京都食べる通信で特集した食材をふんだんに使用しています
特集した生産者は累計16人、特集後もホテルでいただけます。
2016年11月から隔月(奇数月)発行し、2019年5月までに16人の方を特集し、その他数多くの生産者とつながり、つくる人と食べる人を繋いできました。京都で頑張る生産者を買い支え、持続的に応援していくために、ホテル カンラ 京都やホテル アンテルーム 京都では京都の食材を使用したメニュー開発を積極的に行っています。「ホテルで学ぶ、知らない京都」ぜひ、京都の生産現場を通して知らない京都を感じていただけたらと思います。