姉妹で育む農文化と在来種「台唐餅、大蒜、米粉麺」

Vol.18(5月号)で特集するのは広島県廿日市市友田の前川農園。デパートの婦人服オーダーサロンの店長をしていた姉の前川すずみさん、保育士をしていた妹の池田淳子さんの二人姉妹で、2012年9月に就農。子どもの頃から親しんでいた農業を、父親が元気なうちに引き継ぐことを決意したのだ。前川さんたちが大切にしているのは「先人への敬意と感謝」。残してくれた知恵と技術を精一杯伝えたい、あったかくてたくましい、そんな姉妹がありたっけの心を込めてつくった「食べ物」をお届けします。

ひろしま食べる通信でお届けする食材は通常1種類ですが、今回お届けするのは3種類。小さな農家としてさまざまな品種を手掛けているからこそ、複数の食材をお届けしたいと思ったからです。自家餅米にこだわり薪を集め、父が手作りした移動式釜戸で蒸して、台唐(だいがら)で愛をこめてつきあげている「台唐餅」。前川農園で代々受け継がれてきた種を守っている「大蒜」。米粉ならではの食感と風味が魅力の「米粉麺」。どれも二人の愛情がたっぷり注がれた「食べ物」です。都市部での生活を後にし農で暮らすことを選んだ姉妹の思いと食べ物を味わってください。

「ひろしま食べる通信Vol.18(5月号)」から購読できる購読申込み締切りは『5/7(火)』まで!

「ひろしま食べる通信」とは?

2か月に1回(奇数月)、つくる人の思いなどを掲載した「情報誌(タブロイド判16P)」と彼らがつくった「食材」を一緒にご自宅にお届けする「食べもの付き定期購読誌」。1回の購読料は3,000円(情報誌+食材+送料)+消費税。私たちが生きていくために自らの体に取り込む「食」の価値は、見た目や価格だけでは判断できません。食べものづくりの裏側を知った上で食材を味わうことには大いに価値があります。海や大地などの自然から生まれた食材が食卓へ届くまでの流れを共有し、それに携わる「つくる人」の思いや哲学に触れる。そこに「食」の本当の価値があると、私たちは、実感しています。特集されたつくり手と直接つながるイベント(収穫体験など)も随時開催中。つくり手のストーリーと共に食べものをいただく。ごちそうさまを伝える。そんな新たな食体験を楽しめるのが『ひろしま食べる通信』です。

特集した生産者は累計17人、取材後も関係をつないでいく。

2016年7月から隔月(奇数月)発行し、2019年3月までに17号。特集した生産者は17人、その他の特集も含めればそれ以上の生産者を紹介してきました。私たちの目的は「つくる人と食べる人をつなぐこと」。特集して終わりではなく、その後も関係をつないでいくことに価値があります。それは購読者も同じ。『ひろしま食べる通信』を通じて広島の「食」を知り、広島の「つくる人」を知る、それは始まりに過ぎません。広島の「食」と「つくる人」と共に歩む世界を体感しませんか。都市部では味わいにくい自然を舌で味わい、自然と共に生きる「つくる人」を通して、自らも自然と共に生きる感覚を知る。誌面の中には、私たちが失いがちな「リアル」と、自然と共に生きていくためのヒントがあります。

編集部もつくることにこだわっています。

ひろしま食べる通信編集部は、デザイナー、カメラマン、コピーライターなどプロのクリエイターで構成されています。こだわりある生産者を特集する『ひろしま食べる通信』だからこそ、私たちもプロとしてこだわりを持って誌面づくりに取り組んでいます。購読者にとって、この誌面が生産者との初顔合わせ。最高のスタートを切るためには、生産者の思い、食の現場の臨場感をできる限り伝えたい。そのためにも私たち自身が五感を研ぎ澄まし、楽しんでいます。特集する生産者や食のコンセプトに合わせて印刷する紙を変えるのもこだわりの一つ。ぜひ一度、誌面を手に取って、生産者のこだわりと共に私たちのこだわりも感じてください!

私たちと共に「つくる人と食べる人がつながる」新たな故郷を創出し、心躍るフロンティアを開拓していきましょう!

ひろしま食べる通信Vol.18(5月号)から購読できる購読申込締め切りは5月7日(火)まで