水俣食べる通信2019年春号は、『水俣エコ牛乳』の名前で乳牛の飼育から牛乳の製造、配達を一貫して行っている湯野薫さんを特集します。
自家で製品までにする酪農家はとても珍しく、湯野さんは夫婦二人で丁寧に育てた4頭の牛から搾った生乳を低温殺菌して、瓶詰めして水俣市内の個人宅、お店など300軒に配達をしています。
4頭の牛だけで生計をたている湯野さんは、日本で最も小さな酪農家かも知れません。
そんな湯野さんの牛乳は、絞りたてに近いコクと濃い味わいが特徴で、時間が経つと、上部に天然の生クリームが浮いてきてます。
2019年春号は、湯野薫さんの物語と家族同様に育てられた牛から搾った牛乳をお届けします。
「みなまた、食の恩返し」
水俣は命よりも経済を優先させた社会の中で、犠牲になった経験を持つ土地です。その一方で、水俣の豊かな自然の中で命に向き合い生活してきた漁師、農家がいる土地でもあります。
水俣には、海と山があり、それをつなぐ水(川)があります。水は人の暮らしをつなぐものです。水を巡って、海のもんである漁師と山のもんである農家がつながり、お互いを思いやる営みがあります。
水俣食べる通信は、そんな生産者の姿を丁寧に伝えていきたいと思います。水俣から『食の在り方』に向き合い続ける。
それが、我々が便利な社会を手にする裏で負の部分を引き受けた命に対して、恩を返すことにつながるのかも知れません。
編集長ストーリー
https://taberu.me/post/stories/20171108/5000.html
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