【2019年4月発行】 今回のさいき・あまべ食べる通信は、日本屈指の漁場である豊後水道近く大分県佐伯市米水津(よのうず)エリア。米水津という名前は、神武天皇が東征の途中でこの湾に立ち寄り、米と水を補給したと言われている(諸説あり)。米水津のなかでも水産加工会社が集まっている「宮野浦地区」にある、創業111年の株式会社やまろ渡邉の渡邉正太郎さんたちをフォーカスします。
「この鯵を干物にするなんかもったいない」と言われた米水津の黒島に居着いた鯵。あまりもの脂のノリから、「豊後霜降り鯵」と渡邉さんたちは呼び、お客様に喜ばれました。しかし、今はその黒島に鯵がいなくなったそうです。その鯵に近いものを探し、渡邉さんたちの技術でできあがったのが「やまろの霜降り鯵」です。真正面から食の実情を捉え、無添加にこだわり、塩と水だけでつくりあげる方法は、当初は色変わりなどもあり、市場からは疑問の声もあがったようです。きれいなものではないと売れない時代に、無添加にこだわり食育活動も盛んに行ってきた渡邉さんたちの今を追いかけます。
「さいき・あまべ食べる通信」とは?
大分県の南部に位置する佐伯市。近くには豊後水道という最高の漁場があり、約500種の魚がいるとも言われている、とても身質の良い魚に恵まれているまちです。とはいえ、自然環境の変化、魚食魚価の低迷、高齢化による人材不足などもあり、順風満帆ではありません。また、スーパーなどで並ぶ魚たちも生産者などの顏に見えないものばかり。。。
2017年4月に大分県佐伯市から創刊し、九州のなかでも魚がおいしいで有名な佐伯市でがんばる水産業などの一次産業従事者や水産加工業などの二次産業に携わる人びとにフォーカスを充てて、潮風・潮の薫りまでも届くようなストーリー(ヒトとコト)と、水産・農産物やその加工品(モノ)で皆さまとを繋ぐメディアです。
大分県につながりがある方、大分県が好きな方、佐伯市出身の方、もちろん地元おおいたんし、さいきんしなどと繋がれると幸いです。ふるさとや自分の好きなまちを食べ読み支えてみませんか?知らなかった大分県佐伯市が見えてくると思いますよ。
発行頻度:季刊 (1月・4月・7月・10月)
お申込み締め切りは、発行月の8日12:00です。