【8月号】は和のハーブを特集します。
ハーブとは人の生活に役立つ植物として活用されてきた有用植物のこと。その中でも「奇跡の清流」と称される高知県の仁淀川流域で育つハーブを特集する。「植物は、その生きてきた環境により、さまざまなフィトケミカル(植物性化学物質)をつくり出し、進化してきましたが、それがたまたま人の役に立つものでした。私にとって和のハーブとは、フィトケミカルそのものなんです」とお話しされるのは、ra楽ku の松岡昭久さん。次回特集「和のハーブ」の魅力についてとことん語っていただきます。「こうち食べる通信」だけでしか味わえない特別なコラボレーションもお楽しみに!(詳細は随時SNSでアップいたします)
松岡さんは、若かりし頃は自然・環境に興味を持ち植物に囲まれて生活していた。小さな頃から渓流魚、山野草、薬草、天然の茸(きのこ)が友達で山をかけまわっていたそう。成人してからもそれらとの付き合いが続き、サラリーマン時代は微生物の育種に携わられていた。
大量生産されるアンチバイオティクスに疑問を抱き、再び自然と向き合う生活に憧れ、植物が豊富な土地を求め2003年高知に移住された。和のハーブを通じ、プロバイオティクスを目指している。
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アンチバイオティクス(antibiotics)
微生物によって作られ、他の微生物の生育を阻止または死滅させる物質のこと。人工的に合成されたものも含めて抗生物質と呼ぶこともある。
プロバイオティクス(probiotics)
アンチバイオティクスに対比される言葉。微生物との共生を意味するプロバイオシスが語源。ぬか漬け、納豆、みそ、しょうゆなど日本の伝統的発酵食品も植物性乳酸菌を含み、酸に強く腸まで届くプロバイオティクス食品と言われる。