大淀町の小さな村の中で「かへえさん」と親しまれた
森本嘉兵衛さんがお茶づくりを始めたのは、今からおよそ170年前のこと。
次号の主役は、六代目であるお父さまからお茶の仕事を受け継ぐ為に奮闘する
三人の娘さんたちの姿を追う。
お届けするのは、吉野の山里で育てられた天日干しの「嘉兵衛番茶」。
土壌を活かした農法と昔ながらのほうじ加工を忠実に守り続け、
日々の暮らしに寄り添う、
どこか懐かしい味と日向の香りをお届けします。
ー 『奈良食べる通信』とは? ー
「食べる通信」とは、食べものを作り続ける生産者をクローズアップし、彼らの想いやストーリーを特集した冊子と、彼らが一生懸命育てる地域のおいしいものがセットになって、自宅に届きます。単なる情報誌でもなく、食材の通販でもない、新しいスタイルの体感マガジンです。2013年に東北から始まったこの新たな情報誌が、今全国へと広がっています。分断された生産者と消費者、この両者をつなげたい。それが「食べる通信」の目指すゴールです。 つくった人の顔が見えたとき、つくった人の想いに触れたとき、つくった人のものを食べたとき、私たちはきっと感動する この言葉を体感してほしい。読んで、知って、作って、食べる。私たちは、もう一歩先の出会いも作りたい。そのために、「奈良食べる通信」は独自のコンセプトを作りました。それが「食でめぐる奈良」。食べたら終わりではなくて、そこからがスタートです。生産者の農場を見にきてください。知られざる奈良の魅力を発見してください。どんなに関心があっても、いきなり生産者を訪ねることは、勇気がいります。でも、誌面で知っている、あるいはSNSでつながっている生産者なら、実際に会いに行くことは難しくありません。いわば、「奈良食べる通信」は、生産者とつながるためのパスポートなのです。