【秋号】山村の伝統食。受け継がれた、中川家の「きび」

山梨県上野原市西原は雑穀の里

 山の暮らしを食べる通信fromさいはらの2019年秋号(10月発行)は、父親から受け継いだ十数種類の雑穀を守り育てる中川智さんをを特集します。 山の傾斜地の畑で、すべて手作業、昔からの知恵を活かしながら雑穀や小麦、大麦、自家用の野菜を栽培されています。

 

 

 

近年、健康志向からの雑穀ブームが起きていますが、ここ西原は昔から主食としてキビやアワ、ヒエなどの雑穀が食べられてきました。今では生産者が減り、ほんの数軒の農家によって、シコクビエなどの全国的にもほとんど栽培がされていない希少品種や、貴重な在来種が残されています。雑穀はビタミンやミネラルが豊富で優れた栄養価があり、またそれぞれにコクや甘み、渋みなど違った味わいがあります。

 

今回お届けする「きび」はあざやかな黄色が特徴でほのかな甘みとコクのある、食べやすい雑穀です。ご飯に混ぜて炊くともちもちの食感が楽しめます。

 

 

 

 

「山の暮らしを食べる通信fromさいはら」とは?

 

 

はじめまして、2019年7月創刊の山村発の食べる通信、山の暮らしを食べる通信fromさいはらです。

東京に最も近い秘境・山梨県上野原市西原(さいはら)地区から、百姓と自然が育んだ“山の食べもの”をお届けします。

「山の暮らしを食べる通信fromさいはら」は、年4回、山村の食のつくり手を特集した「情報誌」と、彼らがつくった「食材」がセットでご自宅に届く“食べもの付き定期購読誌”です。

お届けする食材は、地域に伝わる在来種の野菜や山菜、ワサビ、雑穀など、ここならではのものばかり。山間の寒暖差が生み出す甘み、自然が育む野性的な香り、昔なつかしい味、保存食の滋味深いあじわい。一般市場には出回らない、貴重な地域食材たちです。それらを育てる作り手の、百姓としての技や生きる知恵をていねいに取材し、情報誌にまとめてお届けします。伝統的な「山の暮らし」の文化や技術のゆたかさを知ってもらえたらと思います。

特集ページの撮影は、日本の手仕事を撮り続ける写真家・大橋弘さん。山村の日常の美しさを切りとる一枚一枚を、お楽しみに!

 

リアルな山暮らし体験も気軽にできる、第2のふるさとに

さらに、現地交流イベントや作業のお手伝い受け入れも。山梨県上野原市・西原地区は、都心からも2時間弱でアクセスでき、週末に日帰りで足を運ぶ方も多くいます。また現地に行けなくても、SNSで交流できる読者限定グループも。現地に暮らす編集スタッフや、特集されたつくり手と直接つながることができます。山村の自然、そこに生きるつくり手のストーリーと共に、食べものをいただく。ごちそうさまを伝える。もう一つのふるさとを持つように、「食」を通して山村とつながる暮らしをはじめてみませんか。