【9月号】本物の椎茸を味わう

 「本物の椎茸」を食べたことがあるだろうか。椎茸とは言葉の通り、椎の木の枯れ木に生えるキノコのことだが、スーパーなどで売られている椎茸のほとんどは、おがくずを固めた20センチ四方ほどのブロック(菌床)で栽培されている菌床椎茸なのだそうだ。その椎茸も私たち消費者からすれば見た目も匂いも味も椎茸なのだが、9月号で特集する石井さんたち原木椎茸を栽培している生産者からすると「にせもの」なのだそうだ。
 私たちはすでに原木椎茸栽培の一連の流れを取材済。原木(ホダ木)にドリルで穴をあけ椎茸の種(種菌)を植え付ける作業はこの時期ならではの工程だが、石井さんが代表を務める三良坂きのこ産業はハウス栽培で、年間を通して原木椎茸を出荷できる体制を整えている。詳しい話を聞くのはこれからだが、9月号では石井さんたちがいうところの「本物の椎茸」にかける思いと、原木椎茸ならではの深い味わいを堪能してもらいたい。

今回お届けする食材は、「原木椎茸(生)」と「生きくらげ」。

「ひろしま食べる通信Vol.20(9月号)」から購読できる購読申込み締切りは『9/7(土)』まで!

「ひろしま食べる通信」とは?

2か月に1回(奇数月)、つくる人の思いなどを掲載した「情報誌(タブロイド判16P)」と彼らがつくった「食材」を一緒にご自宅にお届けする「食べもの付き定期購読誌」。1回の購読料は3,000円(情報誌+食材+送料)+消費税。私たちが生きていくために自らの体に取り込む「食」の価値は、見た目や価格だけでは判断できません。食べものづくりの裏側を知った上で食材を味わうことには大いに価値があります。海や大地などの自然から生まれた食材が食卓へ届くまでの流れを共有し、それに携わる「つくる人」の思いや哲学に触れる。そこに「食」の本当の価値があると、私たちは、実感しています。特集されたつくり手と直接つながるイベント(収穫体験など)も随時開催中。つくり手のストーリーと共に食べものをいただく。ごちそうさまを伝える。そんな新たな食体験を楽しめるのが『ひろしま食べる通信』です。

特集した生産者は累計19人、取材後も関係をつないでいく。

2016年7月から隔月(奇数月)発行し、2020年7月までに19号。特集した生産者は18人、その他の特集も含めればそれ以上の生産者を紹介してきました。私たちの目的は「つくる人と食べる人をつなぐこと」。特集して終わりではなく、その後も関係をつないでいくことに価値があります。それは購読者も同じ。『ひろしま食べる通信』を通じて広島の「食」を知り、広島の「つくる人」を知る、それは始まりに過ぎません。広島の「食」と「つくる人」と共に歩む世界を体感しませんか。都市部では味わいにくい自然を舌で味わい、自然と共に生きる「つくる人」を通して、自らも自然と共に生きる感覚を知る。誌面の中には、私たちが失いがちな「リアル」と、自然と共に生きていくためのヒントがあります。

編集部もつくることにこだわっています。

ひろしま食べる通信編集部は、デザイナー、カメラマン、コピーライターなどプロのクリエイターで構成されています。こだわりある生産者を特集する『ひろしま食べる通信』だからこそ、私たちもプロとしてこだわりを持って誌面づくりに取り組んでいます。購読者にとって、この誌面が生産者との初顔合わせ。最高のスタートを切るためには、生産者の思い、食の現場の臨場感をできる限り伝えたい。そのためにも私たち自身が五感を研ぎ澄まし、楽しんでいます。特集する生産者や食のコンセプトに合わせて印刷する紙を変えるのもこだわりの一つ。ぜひ一度、誌面を手に取って、生産者のこだわりと共に私たちのこだわりも感じてください!

私たちと共に「つくる人と食べる人がつながる」新たな故郷を創出し、心躍るフロンティアを開拓していきましょう!

ひろしま食べる通信Vol.20(9月号)から購読できる購読申込締め切りは9月7日(土)まで