【京都食べる通信】お茶の木の力だけで育つ、加茂自然農園の和紅茶/木津川市

 

 

2019年9月号は木津川市でお茶の栽培をされている加茂自然農園の山崎徳哉さんを特集します。日本最初の流通貨幣・和同開珎を鋳造していた加茂エリアは、古くからお茶の産地としても有名。ここで山崎さんは、お茶の原種をなるべく手を入れない自然農で育てています。

 

 

 

お茶の味は肥料の味と言われる中、肥料を使わずに土のちからだけで育てたお茶は、ほのかに甘い素朴な味。同じ茶葉から、加工の違いで和紅茶や和プーアル茶、そして今年は白茶まで。緑茶以外にも新たなお茶製造にトライし続けています。毎年、摘むのは一番茶のみ。これはお茶の木に負担をかけないためだそうです。「肥料を入れ、二番茶を作るところが一般的だと思いますが、木のありのままの力で育てることを考えると、一番茶だけでいいかな」と山崎さん。

 

 

4月の一番柔らかい新芽は白茶に。その後、玉露や煎茶がスタートします。そして7月上旬、この日は梅雨が明けるタイミングを見計らい、和プーアル茶を製造。「お茶の淹れ方に正解はないです。お茶はコーヒーくらい奥が深いんですよ」と山崎さん。もっと自由にお茶を飲む人が増えたら・・・。そんな山崎さんの想いとともに、自然農で作ったお茶のセットをお届けします。

 

 

 

 

「京都食べる通信」とは?

 

 

 

京都と言われると何を思い浮かべますか?京都の食べものと言われると何を思い浮かべますか?寺社仏閣?舞妓?川床?おばんざい?豆腐?抹茶パフェ?ほかには・・・?知られていないだけで、京都にはまだまだ魅力があります。

京都=京都市だけでなく、特色ある26市町村から成り立っています。南北に伸びるエリアには海も山もあり、自然に溢れた実り豊かな地域が広がっています。京都の知られていない魅力を生産者を通して知ってほしい!そんな想いから、ホテル カンラ 京都ホテル アンテルーム 京都を運営している、まちづくり会社 UDS株式会社京都食べる通信を制作しています。

京都の魅力を探し、誌面を通してお伝えするとともにホテルに来られるゲストの方へはレストランのメニューやイベントで連動しながら実際に食べていただける場所づくりをしていきます。

 

ホテル カンラ 京都 のアフタヌーンティーは京都食べる通信で特集した食材をふんだんに使用しています

 

特集した生産者は累計16人、特集後もホテルでいただけます。

2016年11月から隔月(奇数月)発行し、2019年5月までに16人の方を特集し、その他数多くの生産者とつながり、つくる人と食べる人を繋いできました。京都で頑張る生産者を買い支え、持続的に応援していくために、ホテル カンラ 京都やホテル アンテルーム 京都では京都の食材を使用したメニュー開発を積極的に行っています。「ホテルで学ぶ、知らない京都」ぜひ、京都の生産現場を通して知らない京都を感じていただけたらと思います。