【2021年5月号】旬はわずか2週間『なつたより』-びわの生産日本一の長崎-

食材

びわ

びわ発祥の地、長崎市

古代から自生するびわの木はありましたが、食用には不向きだったと言われています。食用びわは、江戸時代末期、天保・弘化の頃、長崎で女中奉公をしていた三浦シオさんが、主人である唐通事(中国語の通訳)から貰った中国渡来のびわの種を自宅の畑に植えたのが、現在の茂木びわの起源です。その後三浦八十八がその枝をもらい接ぎ木し、明治維新前後に長崎に出荷されました。

今は三代目の原木が健在

全国シェア33%の長崎県、葉も種も加工品になるびわ

2019年の収穫量は1,120t。2位の千葉県の倍以上の収穫量で、ダントツの1位です。長崎県の中でも長崎市茂木地区は、年間平均気温が高く冬に温暖で、びわの栽培に適しています。海を臨む斜面には、太陽の光をいっぱい浴びて高さ2~2.5mにもなるびわの木が栽培されています。
「なつたより」★付録★
長崎県農林技術開発センターで、約6000種類の組み合わせから「長崎早生」と「福原早生」で育成され、平成21年に品種登録された新しい品種です。従来の品種に比べ大玉で、果肉が柔らかく食味に優れ、食べ応え抜群!収穫期はわずか2週間しかありません。
そのほか
「長崎早生」早い年には1月に収穫されることもある早生品種の代表格。食果肉はやわらかくジューシーで、上品な甘さが口の中に広がります。
「茂木種」びわの母。1個約50g。長崎市茂木地区で栽培が普及したことからこの名がつきました。栽培面積は全国シェアの54%。長崎びわの主流。
「福原早生」果実が大きく、1個100g以上。一本の木から採れる数も少なく、栽培の手間もかかることなどから非常に高価なプレミアム品種。

また、びわの葉は漢方薬の「枇杷葉(びわよう)」として用いられています。あせもや湿疹など皮膚病に効果があると干したびわの葉を湯船に入れて枇杷風呂にしたり、咳止め、暑気あたり、下痢、胃腸病には生の葉を煎じて飲むとよいと言われています。
びわの種は、乾燥させ粉にして、1日2g位を毎日飲むと肝硬変の防止に役立つと言われています。地元の直売所や菓子店では枇杷を使った商品がたくさん売られています。特に、食べられるびわの種が入っている「びわゼリー」は、隠れた逸品です。びわの種は、ゆでて乾燥させた小豆のようにホクホクしている食感に驚きます。

生産者

今回特集するのは、長崎市千々町で4代続くびわ農家森果樹園の森純幸さん(47才)を特集します。森果樹園は、茂木町中心部から車のすれ違いが難しいほど狭い箇所もある海沿いの道を、約1時間走ったところにあります。海を見下ろす道中では、管理する人がいなくなったびわの木も多くみられます。収穫時期が短く、手間暇がかかるびわ作りは、年々生産者が減っている中、47才の森さんは〝若手〟!農業大学校卒業後、青果市場に就職して「流通のことを学び、お客さんの声まで聞けた貴重な経験」を経て家業を継ぎました。「なつたよりの」の生産にもいち早く取り組み「びわフェスタ品評会」で優等賞や長崎県知事賞を受賞しています。

【お届け内容】

  • お届け内容:情報誌、『びわ(品種は「なつたより」)』(3L又は2Lサイズ8~9個)、生産者からの手紙<常温便>
  • お届け時期:5月15日(土)、16日(日)
    ※今後の気候により変更になる場合があります
  • 3,300円(税・送料込)(全国一律)

5月号の申込締め切りは2021年5月8日正午です。

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【今後の特集予定】

旅する食べる通信について

東京から新潟県に移住して米作りに挑戦、農業の大変さに気づいた手塚貴子が、この様子を消費者に伝えたいという思いから2014年11月「稲花」を創刊。2018年5月「旅する食べる通信」としてニューアルしました。「作る人と食べる人がつながるポイントは人それぞれ」と考える編集長手塚貴子が全国を回り〝行きたい!会いたい!食べてみたい!〟をつくります。

  • 特集地域:全国
  • 発行頻度:季刊(2月、5月、8月、11月)
  • 価格:3,300円(消費税、送料込)

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編集長が生産者の声に耳を傾け、つくり手の思いや現場のリアルを情報誌でお届けします。どんな内容か気になる方、<デジタル版2020年5月号>をご覧ください。

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2019年5月号特集 宮崎県の長友敏さん・さおりさんご夫妻が育てた「完熟マンゴー」

 

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2019年5月号「マンゴー」特集号

読者さんからは、こんなかわいい写真も届きます。

交流イベント

首都圏を中心に、生産者や読者に手伝っていただきながら、不定期で開催しています。

  

編集長から

編集長の手塚貴子です。約半世紀を東京で過ごし、自分自身予想もしていなかった『移住』『米作り』。人生何があるかわかりません。
普段私たちは、その生産物しか目にすることができませんが、つくり手お一人お一人に、ご家族に、人生があります。誌面ではその一端をご紹介しています。
読んでから食べても、食べてから読んでもOK!生産者を知って食べる楽しさをぜひ、体感ください。
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旅する食べる通信

季刊
3,300円(送料・税込)
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東京から新潟県に移住し、農業の大変さに気づいて「稲花-ineca-食べる通信from新潟」を創刊。2018年5月「旅する食べる通信」としてリニューアルしました。編集長が全国を回り〝行きたい!会いたい!食べてみたい!〟を作ります。

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有限会社 フルーヴ
代表者:手塚貴子
連絡先:tabisuru@taberu.me

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