クルミ拾いと秘密の生クルミを食す会【イベントレポート】


9月30日、岩手県九戸村小井田立体農業研究所にて、クルミ拾いと秘密の生クルミを食す会を開催いたしました。
岩手県在住の読者さんを中心にご参加いただきました!
まずは小井田さんから農場を歩きながら立体農業について説明して頂きました。
立体農業とは、農場の空間を有効活用した農業のことで、昭和初期に農民の飢えを克服するために考え出された農法です。
小井田さんのところでは低い空間は牧草と鶏に、高い空間はクルミに、中間は乳牛にと活用されています。
また、乳牛が牧草を食べる・糞尿がクルミの肥料になる・鶏がクルミの害虫を食べる、というようにそれぞれが循環しあって共存していました。

クルミはひとつひとつ手で拾って収穫します。少し体験しただけでも腰が痛くなってくる大変な作業でした。通常クルミはカビやすいため拾ってから1ヶ月ほど日陰で干してから出荷しますが、この日はそのまま頂きました。とれたては表面の薄い渋皮がはがせるので、この渋皮を剥がしていただくのが小井田さん流の美味しい食べ方です。渋皮を剥がすと真っ白いクルミの実が現れ、食べるとほんのり甘くクリーミーな味がしました。優しい甘みで何個でも食べられる味でした。
その後は小井田さんの奥様お手製のクルミをふんだんに使用したクルミパンと、放牧で育てられた乳牛のホットミルク、クルミの害虫駆除のために放牧されている鶏の卵をいただきました。
参加者からは「口に入れた瞬間に自然のままで育てられたものだとわかる味です。」という感想を頂きました。

まさに五感で立体農業を体感した1日となりました!ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
小井田さんは「私たちは生き物を飼っているのでなかなか外には出て行けないでなす。だからこうやって皆さんに来て、見ていただきたいんでなす。またいつでも来てください」とおっしゃっていました。

東北食べる通信12月号では、読者の皆様に小井田さんの物語とクルミをお届けいたします!どうぞお楽しみに!


東北食べる通信

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東北

編集部が東北中を駆け回って惚れ込んだ、農家さん・漁師さんの物語をお届けします。茎付きのサトイモ、殻付きの牡蠣…一緒に届ける食べ物もなるべく自然に近い状態にしています。ぜひ家庭で畑や海の香りを楽しんでください。

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