相馬いのちの芋煮会【イベントレポート】


2017年10月28日、29日に福島県相馬市、東北食べる通信11月号で特集する大野村農園にて、
【相馬いのちの芋煮会】を開催いたしました。

まずは相馬唯一の伝統野菜で40年ぶりに菊地将兵さんが復活させた相馬土垂(どだれ)の収穫から。
小さな里芋からは想像できない大きな葉っぱに驚きながら、みんなで力を合わせて掘り出します。

次にイベントのメインである鶏を絞める体験を。
鶏が生きていること、その命をいただいていることを体感してほしいという菊地さんの想いから、軍手を外し、鉈を使って鶏を締めました。鉈で首を落とし、お湯につけて羽をむしり、肉をさばき、「生き物」を「食べ物」に変える、普段は生産者さんたちがやってくれていることを自分たちの手で行いました。

最後は今日収穫した相馬土垂と鶏肉を使って芋煮会。
鶏を絞めて感じたことや、原発事故後の福島の食べ物について、菊地さんと一緒に考え、ディスカッションする時間になりました。食べ物について、さまざまに思いを巡らせることができた1日でした。


参加してくださった方の感想を一部掲載します。
 —-<参加者の感想>—-
・鉈を下ろすまでは生き物なのに、落とした首がカゴに入っているとモノに変わっていた。なんとも言えない感覚。
・鳥の前で鳥を殺すのはかわいそうだと思ったがそれは人間の感覚で、鳥は死んだ仲間も栄養として取り込んでいた。生物の世界って本来そういうものだと感じた。
・小さい時から何度かこういうものを見て、食べるってそういうことなんだなと子どもたちに学んで欲しい。
・自分がこんなにエネルギーを使わないと鶏一羽食べられないことに驚いた。普段はこの仕事を誰かにやってもらっておきながら、ウマイ・マズイと言っていたのが傲慢だったと思う。
・食べる通信を読んで農家さんの手伝いに行ったりしたが、生き物を殺して食べるということを体験しない限り、食べ物を作る人の本当の尊さはわからないのではないかと思っていたから参加した。鶏を絞めた瞬間に、ごめんね、ありがとうという言葉が出た。
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このような機会を与えてくださった大野村農園の菊地将兵さん・陽子さん、本当にありがとうございました。
東北食べる通信11月号では菊地さんの人生・哲学に迫ります。どうぞお楽しみに!