【東北開墾インターン生レポ#02】
〜だだちゃ豆栽培農家・小野寺さん一家での
滞在記@山形県鶴岡市〜


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はじめまして!大学3年の石川凜と申します。夏休みの短い期間ではありますが、現在インターン生として東北開墾にお邪魔させていただいています。
今回は私が先日3日間お世話になった、山形県鶴岡市の小野寺さんのところで感じたことを書かせていただきます。拙い文章ではありますが、私自身心が動かされることの多い3日間だったので、そのことをみなさんにも少しでもお伝えできればと思います。

小野寺紀允さんとその弟・貴紀さんは、東北食べる通信で2014年の8月号で特集した、「だだちゃ豆」を栽培されている農家さんです。
今回私は、貴紀さんの指導のもとで地元の大学生やお母さんたちと一緒にだだちゃ豆の選別・袋詰めの作業や、小野寺さん家族が経営する農家レストラン「菜ぁ」のお手伝い、そして野菜の定期宅配の契約をしているお客さんに一緒にお届けに行くなど、様々なことを経験させていただきました。そんな中で私が一番心を動かされたのは、そこで出会った小野寺さん一家のみなさんの言葉です。

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小野寺紀允さんとその弟・貴紀さんは、東北食べる通信で2014年の8月号で特集した、「だだちゃ豆」を栽培されている農家さんです。
今回私は、貴紀さんの指導のもとで地元の大学生やお母さんたちと一緒にだだちゃ豆の選別・袋詰めの作業や、小野寺さん家族が経営する農家レストラン「菜ぁ」のお手伝い、そして野菜の定期宅配の契約をしているお客さんに一緒にお届けに行くなど、様々なことを経験させていただきました。そんな中で私が一番心を動かされたのは、そこで出会った小野寺さん一家のみなさんの言葉です。

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長男の紀允さんは現在農家レストラン「菜ぁ」の料理を主に担当されていますが、数年前にそれまで「菜ぁ」を切り盛りしていたお母さんの美佐子さんが病気で厨房に立てなくなるまで、料理はほとんどしたことがなかったといいます。

「料理の腕ははっきり言って全然自信がない。だけど使うのは自分が一から育てた野菜だから、食感や味の特徴も全部知っている。だからその野菜がどんな調理に向いているのかも分かる。しかも、母親の料理を小さい頃から食べて育ってきたからその味を覚えているんだ。」
そうおっしゃる紀允さんの料理は、数年前に料理を始めたとは到底思えないくらいどれも本当においしくて、絶え間なく訪れるお客さんもみんな笑顔で帰っていかれました。

それともう一つ私の中でとても印象に残っているのが、小野寺さん兄弟のお父さんで庄内協同ファームの代表理事をなさっている、喜作さんのお話です。二日目の夜、紀允さんたちもお客さんに混ざって宴会をしていた時に、一人で庄内豚のしゃぶしゃぶをいただいていた私のところへおもむろに日本酒を持って現れた喜作さんは、これまでの人生や有機農業に対する熱い想いを語ってくれました。
仙台出身の喜作さんは、親に勘当されたため庄内で農業をしていた美佐子さんの家に婿入りをして、有機農業をしながら5人の子どもを育ててきました。電気も何度か止められたほど厳しい家計状況の中でもなんとか子どもたちを育てることができたのは、喜作さんが心を込めて育てた野菜を契約して買ってくれていた200人の人々がいたからだといいます。「その人たちに支えられて、ここまで来たんだ」という喜作さんの言葉には、ずっしりとした重みがありました。そして、自分たちの手で一つ一つ丁寧に育てた野菜や米を食べながら食卓を囲むその頃の生活を、貧しくもとても豊かで幸せだったと、楽しそうに語ってくれました。

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今回の滞在は3日間ととても短いものでしたが、小野寺さん一家の想いや物語を直接たくさんお聞きすることができました。それほど生産者さんの人生、哲学は奥が深いものなのだと改めて感じました。
帰り際、みなさんに「またいつでも遊びにおいで」と言っていただけてとても温かい気持ちになりました。またきっとお邪魔させていただきます!
小野寺さん一家のみなさん、3日間本当にありがとうございました。

東北開墾インターン生
石川 凜